F1 aims for 110m Euro budget cap [autosport.com]F1は2011年までに年1億1000万ユーロのバジェットキャップ(予算上限設定制度)の導入を目指しています。
バジェットキャップ自体は09年からの導入で動いていますが、制限額が09年は1億7900万ユーロ・10年までに1億4000万ユーロ・そしてその1年後に1億1000万ユーロとする提案があります。
この制限には、エンジン・KERS・マーケティング費用・ドライバーとチーム代表年俸は含まれません。
ただ、これには複数のチーム幹部から複雑な反応があります。
ホンダのN.フライは「低すぎる数値で抑えた場合、運営限界に近づくだけでなく、最先端技術の開発を望む人材を離れさせることにもなりかねない。」と話します。
ルノーのF.ブリアトーレは「我々はすでにその制限の40%少ない投資となっている。もし制限いっぱいまで使いたいと思うなら、我々は出費をさらに増やさなければならない。これはナンセンスだ。」と話しています。
トヨタのJ.ハウエットは裏目に出る可能性に言及しつつも、「結局は実施することが出来ると思う。問題は、実際に制限環境下におかれた時にビジネスとして健全足りうるかということだ。通常は競争がビジネスにとってはより良いことである。」と話します。
マクラーレンのR.デニスは、バジェットキャップ導入には賛成するものの実際の監視体制について疑問を呈しています。
FIA会長M.モズレーは、今年で切るだけ早い段階で特別な「財政委員会」を設置すると明らかにしています。