2007 Team-by-team preview [Motorsport.com]Motorsport.comによる07年全チームプレビュー。
【マクラーレン】
タイトルスポンサーにボーダフォン、ドライバーはライコネンからアロンソへ。
アロンソ3連覇を達成するには、過去2年と同じことをする必要がある。
ハミルトンは才能があり、色々な選手権を制してきたが、F1経験の少なさ、チャンピオンであるチームメイトの存在、民族性ががネックになる可能性も。
勝利がなかった06年からまずは1勝を挙げ、そこから選手権を見据えたい。
【ルノー】
INGがタイトルスポンサー。
フィジケラは去年16戦のポイントフィニッシュ、5表彰台、ポイント4位。
チームメイトのコヴァライネン、テストドライバーのピケJr.に対し、自分の力量を見せなければならない。
コヴァライネンは同じF1一年生のハミルトンとの比較で評価が決まる。
また、過去のフィンランド人とは異なった個性の持ち主でもある。
【フェラーリ】
ミハエル、ブラウン、マルティネッリの離脱は衝撃だった。
ライコネンはF1一速い男として加入するも、まだそれを見せていない。
また、過去2度の奇数シーズン(03年、05年)はランキング2位、今年はその奇数年。
マッサは去年最も成長したドライバーで、2勝は共に反時計回りサーキット。
今年は自信があり、タイトルを争える。
【ホンダ】
イマイチだったテストがどうなるのかが心配。
環境問題を提起するカラーリング自体は革新的でユニーク、ただ危険も。
バトンは昨年初優勝を遂げたが、タイトルへの挑戦は今のところありえそうもない目標。
98年以来初めて表彰台がなかったバリチェロ、ポイントもバトンの半分だった。
キャリアは終わりに近づいているが、シーズン終了前にシートを失うことはないだろう。
【BMW】
1年目の去年は周囲を驚かせたが、今年はさらに期待が大きくなっている。
テストで速く、グリッドの前のほうを脅かすおそれもある。
ハイドフェルドは違ったレベルの要求がなされていて、もしダメなら10代のテストドライバーベッテルとの交代に直面する。
クビカはモンツァでの表彰台もあり、才能のある22歳だが、初のフルシーズンでペースを持続させる必要がある。
【トヨタ】
チームに活気がない、結果が出ない。
06年唯一の表彰台オーストラリアの後、M.ガスコインを更迭。
今年の新車は、最初の発表でありながら遅く、泥沼的。
ラルフ、トゥルーリとも長期契約があるものの、テストドライバーモンタニーに1年を通して何かの動きが見られるかもしれない。
チームは全く矛盾しており、さらなる変化はありそうにない。
【レッドブル】
若手ドライバーが流行っているが、ここは共に30代ドライバー。
ニューエイデザインのマシンは、まずまずうまくいっている。
ただ、信頼性の欠如、テストで苦しめられてきた「何か」を回避しなければならない。
モナコで表彰台に乗ったものの、髭もじゃクルサードは去年は競争力がないシーズンを過ごした。
ウェバーは息を吹き返すことが必要で、「GIVES YOU WINGS(翼を授ける)」以上のことをしたい。
【ウィリアムズ】
元「良かったチーム」のティレル・アロウズ・リジェ・ブラバム・ロータスのような、プライベーター地獄に落ちないことを望んでいる。
コスワースからトヨタにエンジン変更、Lenovoのスポンサー、AT&Tのタイトルスポンサー獲得。
ニコは信頼性がなく、経験もない。
ブルツは6年ぶりの復帰で勘が取り戻せるか。
ポディウムは遠いが、固いところの結果が目標。
【トロロッソ】
カスタマーカー議論で慌しいオフシーズン。
今年型マシンSTR2は、レッドブルのRB3と同じものの、第三者企業からの供給で問題ないという立場。
制限つきコスワースV10からフェラーリエンジンに変更も、カスタマーフェラーリエンジンは過去あまりいいものではない。
【スパイカー】
かつてジョーダン、ミッドランドとして知られたチームは、グリッド後方から来年以降へ向けた準備をしている。
ガスコインが加入したが、彼のマシンは中盤以降に登場予定。
キャリアも中堅になるアルバースのチームメイトは、全日本F3選手権チャンプのスーティル。
持ち込み資金のために4人のテストドライバーとも契約。
06年はポイント獲得無し、07年は獲得を目標だろう。
【スーパーアグリ】
2番目に好かれるチームは、昨年最終戦で10位に。
テストで去年のホンダマシンを使っていたが、ホンダとは異なっているべき新車発表は最後に。
デイビッドソンは、06年に評判をいくらか好転させた琢磨よりいい成績を残すことを目標にするだろう。
PR